ゴルフ漫画について

ゴルフボール

ゴルフ人気は低迷状態

ゴルフをしている、そう答える若者がどれだけいるか考えたことがありますか。業界関係者というわけではなく、スポーツの一種として嗜んでいる人達に聞いたとしても、決して色好い返事は帰ってこない。世界を舞台にして戦っている現役プロゴルファーの『松山英樹』さんが目覚ましい活躍を見せている中で、往年のゴルフファンは大いに喜んでいることだろう。先日行われたばかりの『マスターズ』に出場した松山選手は、日本人選手として現在の世界ランクは最高の15位と好成績といえる中でその実力を世界に示し続けている。

松山選手の凄いところは単純にゴルフの腕というのもそうだが、一番はその年齢に驚く人は少なくないはず、なにせまだ若干23歳なのだから驚嘆の一言に尽きる。そんな彼の活躍ぶりを見ていると、かつてハニカミ王子と呼ばれていた石川遼選手の事を思い出さなくもないが、今となっては人気と地位、そして名誉といったものは今のところ全て松山選手に奪われてしまっている事実は否めないだろう。実力重視の世界で活躍していくためには常に鍛錬を行っていかなければならない、その日の天候などもスコアに響いてくるが、それはキッカケにすぎない。そもそもプレイする内容が優れており、天候さえも味方にできる運も実力のうちに入るというが、そういう人は状況判断能力に優れているといえるのではないか。

こうして見ると日本でも松山選手に憧れてゴルフを始めてみようと思う人が出てきてもおかしくないはずなのだが、事態はあまりよろしくはない。とにもかくにも、いまどきの若者というのはゴルフをプレイしている人はほとんどいない。今から3年前、2012年のある調査ではゴルフに対して興味関心を持っているかというアンケートで、7割以上の人が全くと言っていいほど興味が無いと答えていた。3年、1095日ほど経過した中で業界に少しでも、松山選手影響力を受けて業界に光が差し込んだ、などといった情報も出てこない所を見ると、改善するどこから事態は益々の悪化を辿っている、そう分析できる。

ただそれでもゴルフは愛されるもの、ゴルフをプレイしている人々は現在まで50代以上が平均年齢層と完全なシニアラインに到達しているため、さながらゲートボール的な物のように考えている人も多いのではないか。若者の積極的にゴルフを嗜んでほしいと考えている人も多いが、若者は若者なりに別の場面でゴルフを楽しんでいたりしているものだ。どういうものか、それこそ日本文化として今や世界にも影響力を及ぼす『漫画』を介してだ。

昔から何故か読んでしまう

日本でもゴルフが国民的スポーツとなってから、特に昭和中期以降において多くの人がプレイに興じていたことだろう。その時代に生まれていれば今の若者達も恐らくプレイする機会もたくさんあったのではないかと思う。筆者も父親に勧められて一度だけ打ちっぱなしに連れて行かれたことはあるが、それっきり一度もしていない。親いわくあっているだろうと推し進めてくれたみたいだが、多分だと思うが全くと言って興味のきの字もその時は湧き上がってこなかったのだろう。もし本当にやりたいと思うのであれば、進んで連れて行ってくれと願い出ているはずだからだ。

今現在プロとして活躍している20代から30代のまだ若いプロゴルファー達もするようになったキッカケは父親による影響から始めた、という要因が一番多いと言われている。自分から率先してゴルフを始めたいと考えるというのは、あまり現実味はない。何処のイギリス貴族だと突っ込みたくもなるが、それくらい日本の若者たちにすればゴルフというものが自分たちには縁遠いスポーツだと認識されている。

そうした文化を憂いてか、またはゴルフが登場したことでその素晴しさを伝えるため、表現の一種として漫画という手段が用いられるようになる。子供たちがゴルフというものを身近に感じてもらおう、そんな部分もあるかも知れないが、中には業界ならではの色々な思惑が絡みあっていたかもしれない、なんて部分も容易に伺える。ゴルフ漫画というのも物によってはとても古くに制作された作品もあれば、中には最近まで連載していた物、といった作品もある。

現在進行形というのもあるが、最近はそれほど見かけないため漫画を執筆している作者にしてもそこまでゴルフに対して思い入れは無いのかもしれない。だが、ゴルフ漫画というものを専門に取り扱っている月刊誌があることをご存知だろうか。こちらは今まで知らなかったが、あまりにマイナーすぎて書店で見かけたことなど一度もないという人もいるかもしれない。本当にあるのかと聞かれると、今現在も毎月刊行されているのだ。

GOLFコミック

筆者も今回の記事を執筆する上で色々と調べている中で初めて知ったのだが、何と現在も毎月1日発売されている『GOLFコミック』というものが、秋田書店から発売されているという。秋田書店というと、個人的にかなりマニアックな作品を多く取り扱っていること、中には成年漫画といっても過言ではない過激な内容をしている作品などを多く取り扱っているため、一部では何かと物議を醸している。個人的に今ではお国から色々と監視されているのではないかと、余計な心配をしているわけだがまぁそんなことはいいだろう。

こちらのGOLFコミックという雑誌だが、その名の通り掲載されている作品は全てゴルフをテーマとした作品が集められている、ある意味ゴルフ専門雑誌と言って間違いない。そんな雑誌だが、何と表紙は創刊号から現在まで、何とあの超大物漫画家である『ちばてつや』さんが担当しているというのだから、仰天だ。あしたのジョーなどといったスポーツ漫画を書いているイメージも強いが、それだけゴルフに対して何かしら思い入れが強いのだろう。

すでに連載は終了しているが、かつてこの雑誌では『石ノ森章太郎』さんや『藤子不二雄』さんなどもかつては連載作品を掲載していたなど、老舗雑誌であることを改めていう必要はないだろう。

非現実的である

漫画を通してゴルフの素晴しさを理解してもらおうとする心意気はいいとしても、往々にして漫画作品とは創作であることを忘れてはいけない。どうしてか、ここが返って現実でゴルフをプレイするのと、漫画を読んでゴルフをプレイするのとではその難しさがまるで違うからだ。ゴルフをプレイすることになる年齢は主に社会人として表に出始めるころ、会社における社交辞令的に教わるものだ。中には初心者なのに、上達することを意識してプレイしなければダメだと叱責される人もいるというが、それも最近ではゴルフをしようと言っても断りを入れるなど、消極的な人が多いという。

単純にゴルフをプレイするだけでもただではなく、また安くはないという最大の欠点がある。他にも色々と原因はあるにしても、若者たちが非現実的に漫画を通してゴルフを知ろうとしても、いざ自分たちがゴルフをするとは考えられない。実際にやってみて、その難しさを前にして妥協してしまう人もいる。だが漫画作品ではそんな困難を主人公達はいとも簡単に乗り越えてしまっているため、そんな現実と非現実の乖離性を理解できていない人にとって、ゴルフなんて楽しくないと感じてしまうのかもしれない。

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